独身時代、私は一日一食だった。
外に出た時は朝も昼も普通に食べるのだけど、一日家にいる場合は間違いなく一食だった。
人間というのは起床後の頭が一番クリアなもので、当時は寝室から出てリビングでコーヒーを淹れてそのまま仕事部屋に直行。
低血圧のくせに寝起きは異常に良いというのもある。
さらに昔、ワンルームに住んでたころは作業机の下に布団を敷いていたので、作業開始まで2,30秒とかだった気がする。
そして行けるところまで作業。
さすがに集中力が切れる大体16時ごろ、空いてるイオンの飲食店で早めの夕食を済ませて、夕方はまったり、夜はぐでんぐでんになるまで飲んで、気がついたら朝…な生活が何年続いただろう。
やがて内臓が悲鳴をあげたため毎日のお酒はなくなったが、1日の大まかな流れとして特に変化はなかった。
…が、結婚に伴い、ある日突然一日3食となった。
…多すぎる。それは多すぎる。
食後は頭に深いモヤがかかるのだ…。
何時間かかけて胃の中のものが消化されて、ようやく視界が開けてきたら次の食事。
しかし意外に消極的な私は妻になかなか伝えることができなかった。
「お腹が空いた時に食べる、というのが生物の基本のような・・社会の枠組みとしてはやはり一律で時間を定めなければ不都合も多いのかな・・」などと毎日お腹をさすりながらぼんやり考えていた。
体重は60キロ台後半に、顎が二重になった。当時の写真はいつ見ても笑える。
ある時、意を決して「朝食を抜かせてほしい」とお願いし、少し理想の形に戻った。
しかし、私が食べないと妻もかなり質素なものを台所でささっと食べて済ませてしまうのである。
これが申し訳ない。
そりゃ旦那はずっと家に居るのに一人で食べるのは寂しいかなとは思うので、何は食べずとも一緒に食卓についたりもしてみたが、それはそれで変に気を遣ってしまうそうだ。
結婚生活の難しさは意外なところに表出する。
その後、色々あって今現在の私は一日一食に戻している。
「お腹が空いた時」ではなく、夕飯の時間が定刻なので夕方あたりからちょっと辛いが仕方ない。あれもこれもは通らないだろう。
別に修行僧でも何でもないので、適当におやつをつまむことは多々ある。
最近はチョコレートにはまっている。
ほどほどにしておかないと、お腹が空いてしまうが。
体重は50キロを切りそうな感じ。痩せすぎかと思うが、肉体的にも精神的にもコンディションは明らかに良い。
水分は意識して取らないといけないなと思う。忘れがち。
書店などでもよく目にするが、少食のススメに関する書籍はかなりあるようだ。
「空腹」こそ最強のクスリや「食べない」ひとはなぜ若い?などなど・・やっぱりみんな食べ過ぎと思ってるのかな、とか。
この検索の過程で見つけた記事がこちら。
作曲家の三枝さん!
書籍まで出されていたとは・・
すごい仕事量だものね、あの御方。
オペラ「忠臣蔵」はめちゃくちゃハマったなぁ。
私もせっかく理想の身体になってきたので、しっかり働かんにゃ。。
忠臣蔵で思い出したけど、学生時代に「絶対いつか書く」と胸にしまったあの題材、どうしよう。。
「いつか」って本当に来ないもんだな・・。