Heavy Metal

「この子の七つのお祝いに」あさき〜異形の叙情性 

何度か文字にしている気がしますが、私の高校時代はメタル一色でありました。

髪は伸ばすものであり(今の方圧倒的に長いけど・・)、首は激しく振り続けなければならない(これは今やったら死ぬ)。

メタル仲間と談義し、方々のライブに出掛けながらも、実はこっそりと続けていたピアノが後々の人生の役に立つとは思いもしなかった日々でした。

ギターもそれなりに練習したのだけど、ちっとも上手くならなかった。

さて、大学に入ったのが20世紀の終わり頃、メタル愛は2022年の今もあるけれど、歴としては20年以上前で止まっている。

いまだに聞くのは当時から知っているバンドのみ。

ヨーロッパの、特に北欧のバンドにゾッコンでした。

あの辺りはメタルが文化に根付いているんだろうな。

日本ではあまり目にしませんもんね。まぁ現代音楽もそうですが。

さて、最近 Youtube で非常に興味深い音楽を聴きました。

経歴がよく分からないのですが、ネットで調べた限り、かの有名なゲームメーカー、コナミに在籍しながら有名な音ゲーの楽曲を手がけてきた人物・・らしい。

(と書きつつ、この「音ゲー」というのもよく分からない)

在籍とは、会社員だったということ・・?

購入したCDは KONAMI からリリースされたもののようですし、はてさて・・

さておき、その音楽の感想。

様式美を根底に敷きつつも、激しい展開はプログレ的であり、しかしヴォーカルのメロディおよび歌唱法は完全にヴィジュアル系のそれ(ここは好みが分かれるかも)。

歌詞はとても文学的で美しい日本語だと思うのだけれど、言葉の扱いが非常に独特(紡ぎ方も歌唱も)。

また、ドラム以外を全て自身が演奏している(多重録音)というのもすごい。

どの楽器も申し分ない技術。うらやましい・・

リリースから20年弱経っている模様…

未聴感という側面はないのだけれど、久しぶりにとても衝撃を受けた音楽で、最近は一日一回流しています。

もし今なおメタルの世界に身を置いていたら、(この方を知らなくても)絶対この世界観を目指していたと思う。

「この子の七つのお祝いに」などを聴いてもらえれば、「あぁー井澗が好きそう」と納得してもらえると思います。

  • 混沌とした響きの中からいかにクサい旋律を放り上げるか・・は、私自身いくつかの吹奏楽作品でも試していること。
  • 個人的にはクラシックにおける日本歌曲と同じで、どうにも日本人が西洋のママ作れるものではないよなぁと。

ご本人が言うところの「京都メタル」という言葉が面白い。

いずれも、ここまでどストレートにメタルでするのかと驚きましたが、まぁ私もたいがいどストレートな書き方をすると思うので、ツボにハマったんだろうなと納得した次第。

記事タイトルに「異形の」と書いたものの、ただただ美しい音楽だと思います。

音楽そのものも執念も・・

Youtube に音源は転がっているのだけど、非合法なものを紹介するのもあれなので、ご自身で検索の上、聴いて見てくださいませ。

CD は2枚出ているようですが、そのうち一枚は現在も比較的すぐ手に入るようです。

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興味を持たれた方は是非ご一聴を・・